ホンノウ

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数ヶ月で居なくなる 跡形もなく そのキーワードが気になって、 俺は早く帰れた日に店を訪ねた。 何度も足を運んだ店を見上げると、 看板の電気は点いていなくて… 今日は休みか…なんて、 がっかりしたりして… でも、 店まで上がってみる。 もしかしたら外の電気を点け忘れてるんじゃないかと。 言い知れぬ不安を抱えながら、 店の扉を開ける… そこは… 永い時間… 人が踏み入って無いように何もなく、 カウンターの上にはほこりが積もってた。 店を間違えたか…? 外に出て、店の名を確かめる。 【化身】 この店で合ってる。 どう言うことだ? 彼女の部屋に急ぐ。 息を切らして、 全速力で走ってた。 だけど、 彼女の住んでた部屋は無く、 彼女の行方が、存在が、 解らなくなった… 数日間、店を探した。 似たような雑居ビルを探しては、 【化身】 を探す。 でも、 その名の店は、あの、 荒れた所だけで… また、 あの店にたどり着く。 鍵もかかっていない扉を開けて、 薄暗い、通路の灯りだけが差し込むカウンターの上に、 一枚の絵を見つけた… 真っ暗な空間に浮かんでる蒼い星 地球の絵だ
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