第二章

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ある日の訓練。 その日は無人島でサバイバル訓練を行っていた。 装備や多少の食料を持って、颯と結絃の2人きりで5日間のサバイバルを行う。 訓練の間は住居や食料の確保で忙しいが、最終日にテントの中でお互いの身の上話をする。 結絃「……颯はなぜ補助役になったんだ? FS機に乗るのは怖くなかったのか?」 颯 「そりゃ怖いさ。だけど、俺が乗ることで街に暮らす奴らが守れると思ったらさ……。 俺さ、もともとは補助役じゃなかったんだぜ。最初は、ここの事務のバイトの時給が高いから入っただけで、たまたま開発機のテストをやったら適性があるって褒められて補助役やるようになったんだ。 今じゃこうやって結絃と一緒に、戦ってるんだから不思議だよなあ」 結絃「……そうだな」 颯 「結絃は……いや、何でもない」 結絃「ん、なんだ、聞きたいことがあるならはっきり言え」 颯 「本当に何でもないんだ、気にしないでくれ」 結絃「そうか」 颯 (結絃がパイロットになった理由を聞こうと思ったけど……きっと覚えていないんだろうな。 結絃……なんて可哀想なんだ。戦争なんて早く終わればいいのに)
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