第三章

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結絃「!?」 颯 「なに!?」 驚愕する二人。 結絃「……止めなくては! 結絃、街へ行くぞ! 我々が攻撃型機巧を倒さなくては、街がやられてしまう!」 颯 「待て、結絃! 別命あるまでは現状の命令は維持だ! 目の前の斥候型を倒すぞ!」 結絃「颯、そんなこと言っている間にも街が破壊されていくんだぞ!」 颯 (確かに、攻撃型を倒しに行くことも重要だ。しかし、この斥候型をこのままにしておくのも……! 斥候型といっても、多少の破壊活動は行う。もし機巧研が破壊されたら、人類は機巧に対抗しうる技術を失ってしまう! しかし、攻撃型を放置していたら、一般市民の命が……!) 颯 「本部! 我々はどうすればいいですか!」 『(ノイズ混じりの喧騒の音)』 颯 「ダメだ、指揮系統が混乱してる! ……結絃、とりあえずは目の前の斥候型を――」 長官『FS機、聞こえるか』 颯 「その声は……長官ですか!」 長官『その通りだ。FS機、よく聞きたまえ、命令を伝える。今すぐ街の方へ飛び、攻撃型機巧を殲滅せよ』 颯 「はっ! しかし、この斥候型は……」 長官『そのまま放置せよ。斥候機は、残った戦力で何とかする』 颯 「了解! 結絃、方向転換! 攻撃型の出現地点へ行くぞ!」 結絃「ああ!」 FS機が斥候型を置いて飛び立つ。 颯 (斥候型でも、通常の現代兵器では有効に攻撃できない……。機巧研はどうやって倒すつもりだ……。 いや、考えても仕方ない、攻撃型機巧と実戦で会うのは初めてなんだ、集中しよう!)
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