第3話「R.I.P」

2/41
22人が本棚に入れています
本棚に追加
/41ページ
★ (コント・ヒロインオーディション) ◎魔法少女ぷるぷるぷりん ヒロイン役 オーディション会場◎ 丸「次の方____」 マサル、上手から登場。ヒョウ柄のTシャツに、頭はパンチパーマ、アホっぽいメーク。 肩にオカメインコが乗っている。(アドリブ)インコと話ながら席に座る。 丸「うわぁ、明らかに変なのキターッ!(独り言)」 気を取り直して、手元の紙を覗き込む。 丸「ええと、坂田マサル子さんですね?今回、ヒロインオーディションに応募した動機を教えて下さい」 マ「ドウキ?……いくら待っても白馬の王子様が現れないんで、こっちから迎えに行ってやろうかと」 丸「はぁ……」 丸目(まるめ)、マサルの顔を大げさに何度も覗き込む。 丸「あの……坂田さん、失礼ですが、おいくつですか?履歴書の写真とだいぶギャップが……」 マ「18歳です!(即答)」 丸「いや、あの、見た目もっと大人っぽいってゆうか……応募規定、読んでないですか?年齢制限が18~23歳位までって……」 マ「18歳です(自慢気に)」 丸「(間髪入れずに)オバハンやないか!!」 「ショック~」とインコに語り掛け、「え~ん」とかわいいポーズで泣く振り。チラリと丸目を見る。 丸「ったく、履歴書の写真がセピアだったから、おかしいと思ってん。とんだホラ吹きやないか。もう、帰って!イタズラせんといて下さい」 シッシッと片手で追い払う。マサル、微動だにしない。しつこく続ける。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!