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《アディラス城》
この日、一人の男が朝早くに城に呼ばれたのだった。
《謁見の間》
上下ジャージの青年「お呼びでしょうか?王様」
アディラス王「おお!勇者『ハルト』よ!よくぞ参られた!」
ハルト「はい、一夜漬けでニコ動を見ていた最中でしたのですぐに駆けつける事が出来ました」
……俺の名はハルト……
皆は俺の事を『自宅警備員』、『ルームガーディアン』、『ハウスキーパー』、『一級在宅士』、『代表戸締り役』等様々な呼び方をするが、決してニートではない。
刺身の上にタンポポを乗せるという重要な職についているのだ。
さらに俺の一族は代々、伝説の勇者の血を引き継いでいる。
……といっても伝説の勇者が活動していたのは1000年も昔だから力やら魔力やら格好良さやらが俺に備わっているというわけではないのだが……
話が長くなっちまったな。
結局何が言いたいかというと、俺は決してニートではないという事だ。
それだけは読者のみんなにわかってもらいたい。
ハルト「…それで何故俺を城に呼んだのでしょうか?」
……さっきも言ったが俺は伝説の勇者の血をひいている。
おそらくは俺に頼らなければならないような何か重大なハプニングが起こったのだろう……
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