待宵草

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ヤツと出逢った帰り道 目にした花は何の花 小さいながらも人目惹き 手折って帰る道すがら 心が弾む気持ちして 殺風景の色なき世界に 黄色の花が一輪咲いた 小さな明かりが灯ったように 小さく揺れるほのかな恋 夜のうちだけそっと咲き 起きれば赤く下を向く しぼむ姿も可愛くて 再び手折る恋の花 夜しか見せないその姿 密かにそっと咲く花は 移り気な恋の案内人 静かに始まるこの物語 本気になれないアバンチュール †220614
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