第1章

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「あ~、疲れた~、死ぬ~」 入学式を終え自分の教室へと移動した2人 運良く2人は同じクラスになっていた 脱力感丸出しで机に倒れ込む綾 綾は堅苦しいのは苦手でいつもこうなってしまう 「ねぇ、聞いてる?」 綾の問いかけに気づかず舞はぼーっとしていた (あの人誰だろう…) 舞は今朝見た男子生徒が気になっていた 自分を知っている人なのか、全然関係ない人なのか 何年生なのか、もしかして自分に用があったのではないか… 「…ぇ…、ね…ぇ…、ねぇってばっ!!」 「へっ!?あ、何?何かいった?」 考え事をしていた舞は綾の問いかけによっていきなり現実にもどされおどおどしていた 「ねぇ、話聞いてた?」 「ごめん、少し考え事してたから」 「考え事?」 「いや、べつにたいしたことじゃないから」 キーンコーン… チャイムが鳴り生徒が自分の席に座りだす ちょうど全員が席に着いたとき 教員らしき人がドアを開け入ってきた 教卓の前に立ち堅苦しく自己紹介をはじめる 「今日からこのクラスを受け持つことになった担任の…」 (小学校も中学校もかわんないな) 舞は適当に話しをながしながら聞いていた 「じゃあ自己紹介してもらうから出席番号早いやつから順によろしく~」 (はっ!?) いきなりのギャップに驚く舞 「先生ノリかる~」 綾がつっこみを入れる そのつっこみにあわせクラス皆が笑いだす それに合わせ他の生徒もおいうちをかける 「いや、はじめが肝心だからな 自己紹介だけはきちんとだな…」 そんな先生の言い訳も生徒たちの言葉の雨には無意味だった 「じゃあ自己紹介はじめるぞ」 やっと解放された先生が言った そこから自己紹介がはじまる 普通の自己紹介が続き、舞の番が回ってくる 「は、はじめまして桐崎舞と言います… よろしく」 (はぁ、終わった~) 自分の番が終わってほっとする そのあとも特に変わった自己紹介も無く終わった
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