第1章

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ー放課後ー (はぁ、なんで入学式当日にこんなことに…) 教室には舞とクラスの男子が一人 二人で掃除をしていた どうしてこうなったのかというと… ー30分前ー (あや先に帰ってるしっ!) 先生にSHR(ショートホームルーム)のあと荷物を職員室まで運んでくれと頼まれた舞が教室に帰ってみると生徒は誰もおらず舞の鞄だけが残っていた (はぁ、はやく帰ろう) 鞄を持とうとした時、先生が教室に入ってきた 「おぉ桐崎、まだいたか」 ほっとする先生を見て嫌な予感がする 「では先生さようなら」 「ちょっとまってくれよ、教室掃除しといてくれないか?」 「はい!?」 嫌な予感が的中した 「なんで私が!?」 「いや~、掃除当番決めるの忘れててなぁ、今日だけ頼むよ~」 「さっきも手伝ったじゃないですか! おかげでみんな帰っちゃったんですよ!」 そう抗議している時、教室に一人の男子生徒が入ってきた 「忘れものした~、あれ?先生と桐崎さん?」 三谷裕紀、舞とクラスメイトでけっこうモテるタイプの男子だ 黒髪で長めに伸ばしてある 「おぉ三谷、ちょうどいいところに来た、おまえも桐崎と一緒に掃除して帰ってくれ」 「はい!?」 舞と全く同じ反応をする そりゃいきなり掃除しろと言われれば無理はない 「じゃあ、頼んだぞ~」 「ちょっ!?」 「あーそうそう、戸締まり忘れんように鍵は職員室に返しといてくれな」 そういいながら教室を出る先生 二人は立ちすくんでいた 「み、三谷くんごめんね?巻き込んじゃって…、私がするから帰っていいよ?」 「まぁ、しょーがないか」 「えっ?」 「はい、さっさと終わらせて帰ろう」 そう言いながら笑顔で舞にほうきを渡す 全然怒ってるようには見えなかった まして、だるそうにも見えず掃除をはじめた
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