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とまぁ、こういう流れである
「あの…、」
「桐崎さんのせいじゃないから気にしないで」
黙々と掃除をしていた裕紀は言った
(面倒くさいはずなのに、どうして手伝ってくれるんだろう)
小学生の頃に「おまえが言われたんだからやれよ」と言われて一人でやったことがあった
今回もそう言われるだろうと思っていた
「桐崎さん?」
裕紀がぼーっとしている舞に声をかける
「どうしたの?」
「な、なんでもない」
顔が赤くなるのがわかった
恥ずかしくて下を向き、すぐに床を履きはじめた
いきなり声をかけられびっくりして顔が赤くなったのか、裕紀の優しさにドキっとしたのかわからなかった
「桐崎さんはなんで帰るの遅かったの?」
不思議そうに裕紀は聞いた
「えーっと、先生に職員室まで荷物を運んでほしいって頼まれて、それで…」
「荷物運んで掃除までさせられてるの!?桐崎さんこそ帰ってもいいと思うけど」
「大丈夫だよ、それに引き受けちゃったんだから最後までやらないとね」
「桐崎さん優しいんだね」
舞はその一言にどきっとしてしまう
(これは落とし文句だ!他の女子にも言っていることだ!)
顔を下に向けて首を横にふりながらそう自分に言い聞かせる
「桐崎さん大丈夫?」
「っ!!」
裕紀の一言に思わず顔を上げる
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