第1章

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目の前には裕紀の顔があった 一瞬目が合う 舞にはその一瞬が永遠のように感じた 『うわっ!』 声を上げながら同時に一歩引く 「ご、ごめん」 裕紀が頬を指で書きながら言う 「大丈夫、ちょっとびっくりしただけ」 そう言うも、舞は裕紀の顔を直視できないでいた 「桐崎さん」 「な、なに?」 ぺしっ 「いたっ」 裕紀がいきなり舞のおでこにでこぴんする 「いきなりなにして…、あ、」 気づくと普通に裕紀の顔を見ていた 「はやく終わらせないと日が暮れちゃうよ」 そういいながら掃除に戻る裕紀 「うん」 舞もおでこを擦りながら掃除に戻る (べつにでこぴんじゃなくていいのに) そう思っていた
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