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目の前には裕紀の顔があった
一瞬目が合う
舞にはその一瞬が永遠のように感じた
『うわっ!』
声を上げながら同時に一歩引く
「ご、ごめん」
裕紀が頬を指で書きながら言う
「大丈夫、ちょっとびっくりしただけ」
そう言うも、舞は裕紀の顔を直視できないでいた
「桐崎さん」
「な、なに?」
ぺしっ
「いたっ」
裕紀がいきなり舞のおでこにでこぴんする
「いきなりなにして…、あ、」
気づくと普通に裕紀の顔を見ていた
「はやく終わらせないと日が暮れちゃうよ」
そういいながら掃除に戻る裕紀
「うん」
舞もおでこを擦りながら掃除に戻る
(べつにでこぴんじゃなくていいのに)
そう思っていた
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