第1章

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「やっと終わった~」 伸びをしながら裕紀は言った 「おつかれさま、私もつかれた~」 舞も裕紀に続いて伸びをする べつに普通の掃除をしただけだが始業式だったからか思ったより体が疲れていたことに気づいた 「よし、じゃあ帰ろっか」 戸締まりを確認したあと職員室に鍵を持っていき校門を出ていた 「私こっちなんだ」 「俺もそっちだよ」 「あ、そうなんだ」 「にしても先生のおかげで散々だったね」 「ほんとだよ」 (って、なんか普通に二人で帰ってるし…) 「もう明日から授業なんて体がついていかないって」 「うん、そうだね」 戸惑っている舞に裕紀は普通に話しかける 「知ってる?この学校ってさ入学してすぐに校外学習があるらしいよ」 「校外学習?」 「山の学校みたいな?自分達で昼食つくったり、オリエンテーリングしたり、あと一泊二日らしい」 「へぇ、泊まりがけなんだ」 舞は校外学習なんて知らなかった どうせいつもの校外学習だしどうでもいいと思っていた 「同じ班になれたらいいね」 「えっ?」 舞は裕紀の言葉に驚いた 聞き間違いかと思った 「今なん…」 「あ、俺こっちだから、じゃあね桐崎さん」 そう言って裕紀は走っていった 「聞き間違いだったのかな?」 舞はそう思った
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