第1章

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にしても、自分でも笑える。 Hしたら死ぬ、なんて。 何回死んだかな、オレ。 両手の指だけじゃ、全然足りない。 そもそも回数なんて覚えてないし。 オレは、どんだけ頭が悪いんだ? 酔っていたとはいえ、もっとましな嘘があるだろうに。 据え膳なんとやらで、来るもの拒まずっていうヤツもいるけどな。 肌を合わせる。 その行為を拒絶させる何かがある。 顔? 身体つき? 性格、は関係ねーか。 とにかく、今日は面倒臭い。 どっと疲れが押し寄せてくる。 もう、家に帰って寝よう。 タクシー乗り場に向けて、踵を返す。
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