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ここは、ある上級貴族の屋敷の一角…
ひとつの部屋の前に何やら落ち着かない様子の男が一人、廊下を行ったり来たりを繰り返している
どうやら中の部屋では出産が行われているらしい
「「おぎゃぁぁあ!!!!おぎゃぁぁぁぁあ!!!!」」
男は赤ん坊の泣き声をきき、部屋に入っていった
すると、疲れたようすで横になってる女、使用人に抱かれている青色の髪の赤ん坊と順に見ていき、
最後にもう一人の赤ん坊を見た瞬間、今まで優しかった目が一気に蔑みの目に変わった
「銀髪…まさか我が貴族から魔盲が出るとは…」
そういって使用人から銀髪の赤ん坊を奪い取るとどこかに強制転移させてしまった
そして青髪の赤ん坊を優しく抱き上げると女に向かって話しかけた
「おめでとう、君と同じ色の髪の女の子だよ」
銀髪の赤ん坊はその家には居なかったことにされたのだ
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