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通常。魔法少女は十六歳を超えると徐々に体内の魔力が放出され、その力をマナなる巨木へと変換回帰される。
有限である力は、その才を開花させぬ者。または自身の力に不利益となる者には、力を再び還元させる力が働いている。
しかし、どういう訳かこの酔っ払いには、未だにマナなる魔力が体内に蓄積されている。
「------ヴェェェッェェェェ!!!」
家にやっとの事で辿り着いた酔っ払いは、扉を開けた瞬間トイレに駆け込みこの有様である。
魔法少女が魔力を失わない要因は、ポピュラーな物としては主に二つの選択肢が設けられていた。
魔術研究を行い自身も理解を深める為、多少の魔力を保有するような魔術師。
そしてもう一方は、戦術的実践に置いて、魔力使いのエキスパートとされる魔法使いの二つの選択肢である。
しかし、この酔っ払いは大した知識もなく、かつ力も一向に強くならない、いわば中途半端な存在であった。
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