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『アレ、すごすぎ』
でも君は、忠実に再現してくれる。
一心不乱にすする音。
おいおい、不細工になってるよ
そこもまた愛しいんだ。
「で、本当の意味って?」
「ん?」
「だから、『スピリチュアル』」
食欲に忠実な彼女の事だ。
すっかりと忘れていたのだろう。
ちゅるん、と食べかけていた一本を飲み込むと、傍らの麦茶を手にする。
そして、ごくごくと飲み干した。
その躊躇ない食べっぷりは、見ているだけで元気になる。
「えっと……そうそう。つまりね、何か一時期、『オーラが見えます』とか流行ったでしょう?」
オーラ?
素麺を堪能しながらも、僕は思い浮かべた。
「ああ、確かにあったね。そんなの」
別に疑ってもいなければ、信じてもいない。
そういうのは人、それぞれだ。
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