水晶連鎖

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■■ 山道の荒れたバス停。 辺りを見渡してみると、苔が道路にこびり付いてる。 人も車も、滅多に通らないのだろう。 「…ねぇ、本当に行くの?」 「なんだよ!ここまで来て怖じ気付いたか?」 「やだ。そんなわけないじゃない」 「だよな。行こうぜ」 ここに来たのは初めてだ。 だけど道はネットで調査済み。 アスファルトの道から外れ多湿で泥濘のある足を進める。 ヌチャ…ヌチョ…, ヌチャ…ヌチョ… 地に引っ張られるような足音と 後ろから恐々と付いてくる女。 木々が覆い、日が遮られ 時計は真っ昼間を指してるのに 辺りはどんどん薄暗くなっていく。 頬を掠める風が 一瞬冷たく感じて 喉が締まる。 ,
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