第1章

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「お気をつけて」  私は妹のように思っている彼女を危険にさらさないと自らに誓いながら、 この家には事が終わるまで2度と近づかない覚悟であった。 それだけに、 私は彼女の眼をじっと見て、 「ありがとう。 健康に気をつけて」  と言って家をあとにした。 彼女は悲しげに、 そして幾分私を哀れむように見送ってくれた。
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