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さっそく私、
アッシュ・クロフォードは実体のないダミー会社を作り上げ、
資金集めに奔走する有能な人材を雇った。
法外の五貴族の研究を行っていたせいもあって、
こういう裏稼業にはかなり詳しくなっていた。
こうして準備は整った。
私は新聞に広告を出した。
『私はある理由があって、
指紋を変えたいのです。
お金に糸目はつけません。
連絡ください。
0×○-4535-▲△▽▼ ビルグ・オノエーブラ』
法外の五貴族に私の身元を知られないように偽名も買った。
あとは指紋師アルバタール・フィンガーマークが喰いつくのを待つだけだった。
もし違ってもイニエーブの指紋を変えた人間を見つければいいだけだ。
他人の指紋をそっくり写しかえるなどという神業はできて、
数人だろうと思っていた。
もし、
本当にできる人間がいるのならばだが・・・・・・。
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