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第1章 #7
「本当にそうかな?ふふふ。
まあ、
がんばりたまえ。
もしバルド・ゲール・アランに娘を取り返された場合は君たちには責任をとってもらうからね。
組織の人間は君たちだけではないと教えておこう。
健闘を祈る」
それから一週間は無事に何事もなく過ぎた。
だが、
変化は突然にやってきた。
ランムルヒを散歩に連れて行くのが日課になっていた私はいつものように昼頃に二人で出かけた。
いつもは何事もなく、
近くの公園で遊ぶランムルヒを見つめているはずだったが、
この日はランムルヒに近づく少年がいた。
たしかに、
ランムルヒは年頃の地元の少年にとってはいかにも異国情緒あふれた美形の顔だちをしていたが、
今まで前例がなかっただけに私は警戒心を強めた。
数十分、
二人は話しをしていたが、
少年は残念そうに去っていった。
帰り道、
ランムルヒに尋ねた。
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