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第1章 #11
「なるほど。
我々の第一の任務をお教えしましょう。
ズバリ、
シャルレ・ガージマスの捕獲です。
おや?捕獲という言い方が気に触った?もはや、
アレは人ではありませんよ。
危険な猛獣です。
調べつくしたあかつきには私が脳天に一撃くらわしてやりますよ。
ハハハ」
私はガージマスとは知らない仲ではないので不快そうに顔をしかめるとガゼルが助け舟を出す。
「で?捕らえることができなかった場合は?」
ユゴーはガゼルをマドモワゼルと大層な敬称をつけて話しだす。
彼の興味は私から彼女に移ったようだ。
「その場合は、
もちろん私の出番ですね。
あなた方の力は戦闘向きではありませんからね。
あっ。
お二人の力はよく存じてませんでしたね。
カーネギー研究所にて新しい訓練を受けられたとか。
ふっふっふ。
期待しておりますよ。
さて、
アッシュさん昨日何か夢を見ましたか?」
「見ていない」と答えると私は席を立とうとした。
だが、
動けない体がまったく動かせないのだ。
ユゴーは不気味に笑うと、
コーヒーを口に運びながら言った。
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