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花園さんは本物の天才だった。
天才過ぎて、おかしな方向に進んでいく彼女を誰も止められなくて。
「青春なんて人生に必要ありません。くだらない。破壊します」
真面目な顔でそう宣言した花園さんは、三日という短期間で物々しい装置を作り上げてしまった。
「さようなら、青春」
隣の席の凡人クラスメイトの僕。
彼女を止められずに、ただただ装置の完成を見守る事しか出来なかった。
「このネジで最後」
その小さなネジで最後らしい。
甘酸っぱい青春は、もうすぐ世界から消えてなくなってしまうんだ。
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