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夢を見た。
青くて広い空を飛ぶ夢。
わたの背中には真っ白な純白の羽根があって、思うがままに空を飛んでいた。
白い入道雲を突き抜けて、辿り着いた先は真っ青な空。
あまりにも空が綺麗過ぎて、私は泣いた。
声をあげて泣いた。
子供のように純真な涙を流し、心から泣いた。
感動して泣いていたはずなのに。
いつのまにか、私は怖くなっていた。
いつか……この空を見れなくなる日がくると思うと怖い。
この身が朽ちて、忘れられるのが怖い。
今日のこの美しくて綺麗な『今』の空を見れなくなるのが……とても怖い。
老いいるこの身が恨めしい。
老いが怖い。
『今』がずっと続けばいいのに……。
不確かな時間より、確かな『今』の時間が続けばいいのに。
『今』が、刹那に過ぎていく『今』が愛しいのに、『今』は常に続いているのに。
『今』の『今』は、もう違う『今』になってる。
願わくば、『今』が私の望む『今』でありますよに。
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