第1章-2 #2

11/35
前へ
/35ページ
次へ
上にはほとんどいかない。 つまり、 髑髏も下に行くはずだ。 二人は下に急い だ。 一階まで行くと、 さっきのエントランスホールに出た。 受付の女の悲鳴 があがる。 弥生に気づいたのだ。 ガードマンたちは、 会社の上役に相談する かどうかでもめていた。 警察を呼ぶ判断さえ自分たちではできない雇われ者 の悲しさだ。 髑髏はビルの外からこちらを見ている。 静かな目だ。 そして、 悲しい目だ。 「行くわよ」弥生が言った。 (行った)新太も外に出た。 髑髏は
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加