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歩くでもなく、
何かを教えるようにポツポツと視界に入ってきた。
髑髏の歩
いている姿は目にできない。
髑髏を追っていき、
立ち止まると、
髑髏は二人
の前に姿を現した。
会社では結局、
一人の人間の責任ということにして、
全てはまるく収まっ
た。
そして、
その一人は解雇された。
すなわち新太である。
ガードマンは重
症だったが、
死んではいなかった。
髑髏は新太の家に向かっているらしかった。
上野のある北東の方角に必ず
現れた。
弥生が膝をついた。
ガードマンにやられた傷が痛むらしい。
新太は
肩を貸し、
二人は追跡を続けた。
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