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第1章-2 #3
あなたの影が私にしたことのように。
私は光の使者なの。
そして、
あの日、
あなたを迎えに行った。
あの日だけじゃない。
いつか、
あなたが私と出会え
ば、
私の側に留まるだろうと確信していたわ。
だって、
敵であるはずのあな
たの影でさえ、
光である私のために生きる糧を与え続けていたんだから。
予
想通り、
あなたは私についてきた。
光と影が交わる領域、
場所、
時でないと
決してたどり着けない、
光のない世界へとむかうために。
私は嬉しかった。
何も覚えていないあなたであっても、
こうしてめぐり会えたんだから。
でも、
本当いうと、
髑髏はいつも仮面をしていたから、
あなたの顔を忘れていたの。
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