ようこそ、僕のセカイへ

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「さあ、ゲームを始めよう」  わたしの思考は、またしても光に奪われた。  象やピエロ、虎が出てくる代わりに、いつのまにか現れた、床一面のカラフルなマス。  白から黒に変化し、円を作った床が、子どもの時によく遊んだすごろくを巨大に写し出していた。  触感からして、紙ではない。  いつからか指に馴染んだ、生温かいガラス。  ただ、常識の域を遥かに越えた、巨億のゼロが見えるけれど。 .
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