195人が本棚に入れています
本棚に追加
/232ページ
「あっ、そうそうーー私からの質問がまだだった」
夕紀の変な誤解も解けて安心していて忘れるとこだった。
「どうして、この学校にいるの?確か違う学校じゃなかった?」
すると総ちゃんは、
「四月からこの学校になったんだよ。」
「別に俺が決めたわけじゃないからな、上からの命令だ」
なるほど、上からの命令なら仕方ないか・・・
「もう1つ。どうして一組の担任なわけ?」
「それはだなーーー『くじ引き』だ。」
えっ!?
「くじ引き?」
「そうだよ。一年のクラスは『くじ引き』で担任を決めるんだよ。で、俺が引いたのが一組だったわけだ」
あきれたーー今時『くじ引き』って
「まさか、夏子のクラスの担任になるとはーーー運とは運命みたいに恐いな」
「まあ、二人が図書委員になったのは運だけどな」
?
確かに夕紀がジャンケンに勝ったからだけど・・図書委員になれって言ったのは総ちゃんじゃないの?
私は少し嫌な予感がした。
そして、私達が図書委員になったのは
本当に運ではなく運命だったのではないか?とその後思うことになるなんてーーー
最初のコメントを投稿しよう!