2章 運とは運命なのか

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「あっ、そうそうーー私からの質問がまだだった」 夕紀の変な誤解も解けて安心していて忘れるとこだった。 「どうして、この学校にいるの?確か違う学校じゃなかった?」 すると総ちゃんは、 「四月からこの学校になったんだよ。」 「別に俺が決めたわけじゃないからな、上からの命令だ」 なるほど、上からの命令なら仕方ないか・・・ 「もう1つ。どうして一組の担任なわけ?」 「それはだなーーー『くじ引き』だ。」 えっ!? 「くじ引き?」 「そうだよ。一年のクラスは『くじ引き』で担任を決めるんだよ。で、俺が引いたのが一組だったわけだ」 あきれたーー今時『くじ引き』って 「まさか、夏子のクラスの担任になるとはーーー運とは運命みたいに恐いな」 「まあ、二人が図書委員になったのは運だけどな」 ? 確かに夕紀がジャンケンに勝ったからだけど・・図書委員になれって言ったのは総ちゃんじゃないの? 私は少し嫌な予感がした。 そして、私達が図書委員になったのは 本当に運ではなく運命だったのではないか?とその後思うことになるなんてーーー
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