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先生がいなくなった後、私達は少しの間その謎の詩をどうするか悩んでいた。
「夕紀、どうするの?」
「えっ?・・井上先生は戻して置けって言ったけどーーーやっぱり私が持ってるよ」
「分かった。ついでに黒野先生にも見せ
てみよっか・・一応、国語の先生だしね」
「黒野先生じゃなくて、『総ちゃん』じゃないの?」
「学校では、先生って呼ぶことにしているんです」
話をしながら私達も歩いていった。
少し、歩いて奥の本棚を夏子は見た。
「どうしたの?」
「なんでもないよ」
夕紀はふーんと言って歩いた。
なんだろ?違和感というか何かいるような感じがするのだけれど・・
もう一度振り向いたがやっぱり何もなかった。
気のせいかな?と夏子も急いで戻った。
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