4章 過去の噂

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「あ~、疲れるな…」 と夏子はボソっと言った。 今日から普通授業が始まりやっと、高校生という感じが出てきた頃だ。 とは言っても図書室で不気味な詩を見つけてから2日しかたってない・・ そう、2日前に不気味な詩を見つけて翌日総ちゃんにも見せてみたんだけどーー 「う~ん…」 「どう?不気味な詩でしょ?」 と夏子が聞くと 「不気味というか、この詩には少し気になるとこがある」 「気になるとこ?」 「うん…まず『振り子は揺れ、時止まる』のとこだが普通は振り子が揺れているなら時計も動いているはずだろ?だから止まることはない。もう1つは『赤く染められ、海に帰る』海やまして水は青色だ。なぜ赤く染められるのかが分からない」 と総ちゃんは不思議そうに言った。
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