第1章

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15の春、三水くんは高校に合格。 その祝いにと言う訳では無いが、 彼は父親代わりでもある師匠、察仁亭皆楽(さつじんてい かいらく)に二つ目昇進を言い渡された。 真打ちとも言うが、これは前座とは違い一人前の噺家として認められた証である。 ついでに言うと 落語協会が定める厳しい試験に合格する事で真打ち昇格の是非が決まるので、 別に師匠の皆楽に認められようが認められまいが関係無い。 (本当は落ちていた審査を皆楽師匠が裏で手を回した線が無きにしも非ず、だが…。)
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