第1章

4/12
前へ
/14ページ
次へ
「弘人~。 1限目ってなに?」 「え? えーと、国語? うん、国語だ。」 「ありがとう。」 もやっ。 え?なに今の? 毎朝のことじゃん。 香は朝からすごいじゃん! なのに、なんで? 「……なぁ。」 「なぁ。」 「無視すんなよ!」 「え?」 中田!? えっ、いきなりなに? 「あのさ、俺のこと嫌いなのはしょうがないじゃん。俺も嫌いだし。 けどさ、無視はすんなよ。」 ズキっ! また…… 「なぁ、聞いてんの?」 「えっ、あぁ。 うん。ごめんね、で、なに?」 「国語の漢字テストって、あったっけ?」 「ないよー。」 「そっか、ありがと。」 「えー。そんなん私に聞いてくれればいいのにー。さっきまではなしてたんだし。」 「今、いきなり不安になったから。」 「えぇー。それで何で桜子?」 「だって、席隣だし…」 「ん~~。」 うわぁ。不満そう!
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加