第1章

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ごめん、香。 私、嘘いった。 ほんとは頑張れなんていってあげられない。 香に言われて気づいたこの思い。 もう止める事はできないよ。 でも、香と付き合ったら私はどうしたらいいの? ブー、ブー 携帯? 香からだ! 『もしもし? 香?  なに?』 『今日の結果、明日にしようかなとも思ったけど、電話にしとくわ。』 『うん。』 ドキドキ、ドキドキ 『私ね‥振られた。』 『え?』 『思った通りだった。 弘人には好きな人がいるの。 私は、その子には勝てないの。』 『……』 『知りたい?』 『何を?』 『弘人の好きな人。』 『いい。 自分で聞く。』 『強くなったね。桜子。』 『そうかもね。でも、それは香のおかげだよ。』 『ふふっ。そっか。』 『香、大丈夫?』 『うん。じゃあね。』 『また、明日。』
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