第1章

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「…由里香さん、もっと自分を大切にしてください」 「マスターだからいいって言ってるんだも~ん♪」 あらら、ふわふわして、だんだん気分よくなってきちゃった。 「ねぇ、寂しくなったらいつでもあたしを頼ってよね?」 「ありがとうございます」 「そんなこと言いながら絶対頼ってこないクセに!」 いつでも一線を超えられないんだもん! もどかしい…! 「そんなことないですよ」 「ふ~ん?…ねぇ、もしかしてマスター忘れられない人でもいるの~?」 「……」 なぜかマスターはその質問には答えず、困ったように笑うだけだった。
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