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日曜日はいつものダーツショップでハウストーナメントが行われる。
私は悟志と一緒に会場入りし、楠田さんや他の常連客達と談笑を始めていた。
そして今回のハウストーナメントには、市外からも多くの参加者が駆けつけているらしい。
「祐愛、あの人がこの界隈で一番ダーツの上手い人だ。
今日はハイ&ローでダブルスの組が決まるから、きっと初心者である祐愛のペアはあの人になる。」
楠田さんが指差す先には、ご夫婦で参加している遠方からのダーツプレイヤー。
背が高く体の大きいそのおじさんは、話し掛けてみるととても温厚そうないい人だった。
「今日はよろしくお願いします。」
「ああ。よろしくね。」
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