3章 野営の話

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少し急いで歩き、予定より少し早く町に着いた。早速宿屋に入る。 「おう、いらっしゃい。一日1人銅貨5枚だ。」 「ひとまず今晩だけで。延長はできるか?」 「もちろん。」 4人分…銀貨2枚を受付に渡すと、俺達は部屋に案内された。 「そこの兄さんと姉ちゃんは一緒の部屋でいいだろ?んで、あとの男はこっちな。うちの宿、2人用しかないんだ。」 「えっ!?ちょ、待っ…」 「ジャック、明日は簡単に町で情報収集をするからな。起きたらお互いを起こしに行く事にしよう。おやすみ。」 「え、あ、おやすみ…?」 ジャックさんは混乱しながらも俺達と挨拶をして、部屋に入った。やっと安心できる場所に来て、力が抜けた。 「シャワー俺が浴びていいか?」 「俺はもう寝ます……シャワーは朝もらいますんで…おやすみなさい…」 「おう、おやすみ。」 鎧や小手などを脱いで枕元に置くと、中の服も脱いでそのままベッドに入った。……一応シャツは着ておこう。 「あー………痛かったな…っ…」 未だに残る痛みに時々身体が痙攣するけど、今は疲労回復が優先だ。さっさと寝る事にした。
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