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戸惑いながら、引かれて行くジュリアの様子を微笑んで見ながら蒼の後ろをマスターが着いてくる。
その後ろに殺気立った、大臣達が固まってる。
護衛の騎士達は、気を失ったままに放置され、マスターが拘束した男は、そのまま地面に転がされてる。
誰も、手を貸さないのかなあ。
私は、以前にブレスレットの中で見つけた城の見取り図に従い、医務室に全員をテレポートさせた。
全員が軽い窒息で意識を落としているだけなので、直ぐに気が付くでしょ。
隊長さんは、マスターに拘束されてるだけだし。
事情説明ちゃんとしてくれれば、良いけど。
どうだろ。
そんな事を思いながら、王の後に続く。
暫く城の中を移動して、当初の予定の謁見の間を通り過ぎてその先の王族の休憩室に入る王。
慌てて大臣達が、王を止めようとした。
「な!王様!何処まで行かれますか!こんな奥まで平民如きを案内など!」
後ろから大きな声を上げる大臣に、王は大きく、そして強く威圧的に言った。
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