王城にて

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「そうだ!魔力の欠片も感じられない者が強い訳が無いし、青龍様を使い魔などに、出来るものか!」 「それは、そいつが我々を騙しているか、青龍様を欺いているか、さもなくば魔道具か何かで強制的に使役しているのに、違いないのです!」 「騙されてはなりません!王!」 口々に、ドヤ顔で言う大臣達に、蒼が溜息混じりに言った。 「そこの醜い顔の人間ども。 お前達の言いようは、裏を返せば我が騙されたり道具に使役される愚か者で有ると言うているのと、同義語ではないのか?」 不機嫌な表情で蒼が言うと、大臣達は慌てる。 「な!そんな事は決して!」 「そうとも!青龍様を、そんな貶めるような事は!決して!」 慌てるように言う大臣達に、部屋の扉の前で、王は呆れたようにため息をついた。 「お前たちは、本当に何も判っておらぬ。 お前たちの言ってることは、矛盾だらけではないか!」 王の言葉に、大臣達は黙る。 王は溜息をついて、数人の大臣を指名する。 そして、その大臣達以外の大臣に告げる。 「今、呼び寄せた者達は、物事を見据えてると我は見たぞ。 今、呼ばなかったそなた達は、今一度考えよ。下がれ」 王の言葉に、悔しそうに下がる一部の大臣達。
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