王城にて

26/36
前へ
/401ページ
次へ
マスターの言葉に、頷くと言った。 「では、彼女を登録することに、反対の者は挙手」 王の言葉に、沈黙が訪れた。 驚いた事に、誰も挙手をしなかった。 王は、嬉しそうに頷くと言った。 「ふむ。なるほど。で、ランクなのだが、意見はあるか?」 王の言葉にざわめく大臣達。 暫し、王は黙って待った。 少しして、一人が挙手をする。 「発言を許す」 指名された大臣は、頭を下げて立ち上がると言った。 「申し上げます。 彼女のように、魔力が無くつよいのは、過去にも例が御座いません。 しかも、彼女は我等国民が我が国の守護聖獣と崇める、青龍様を使い魔になさってます。 これは、慎重に検討する必要が有ると思われます」 大臣の言葉に周囲の皆が頷き同意見であると、感じられた。 王も頷き言う。 「それは、我も同意見で有る。 過去に例が無いと言う事は、過去に囚われる必要が無いとも言えるのではないか? いっその事、新しいランクを作ると言うのは如何なものか?」 王の言葉に、全員が顔を輝かせて、王を見る。
/401ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5847人が本棚に入れています
本棚に追加