王城にて

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私は溜息をついて言った。 「普通に最低ランクからで、私は構いませんけど?」 私の言葉に、王は首を振った。 「聞けば、君はマスターに勝ったと聞いたが?」 「まあ・・・・・・・。そうですね・・・・・・・」 やり過ぎたかなあ・・・・・と、ちょっと反省した。 「だったら、最低ランクでは、実力に合わないと思われる」 「でも、魔力無しが、いきなり上位ランクでは、周囲は納得しないと思いますが? 私は下位ランクからで構いませんので、登録許可をまずはいただけませんか? 周囲には、ゆっくりと納得して貰います。 特別扱いは、遠慮したいのですが・・・・・。 魔力無しで登録と言うだけで、周囲の反感は大きく買うと思いますので」 私の言葉に、周囲は大きくざわめく。 暫く喧々囂々と声が響き渡り、少しして王が手を上げると、全員が沈黙した。 「で。結論を」 王が言うと、周囲の大臣達は互いに顔を見合わせて頷きあうと言った。 中の一人が立ちあがって声を上げる。
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