王城にて

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「確かに、彼女の治癒は私達のように魔法を使える者の理解の外のようです。 けれど、その能力は確かな物です。 それは、確信を持って言えます」 その言葉に、頷く大臣や王達。 「では、彼女には表立っては、ランクFからスタートして貰い、有事の際には王より直属と言う事で、ランク外の新たなランク∞を与えて、協力を仰ぐと言うのは如何でしょうか?」 大臣の言葉に、王は頷いて言った。 「なるほど。其れは良い。如何な物か?」 私は少し考えて言った。 「私の名前は・・・・・どうなるのですか?」 「ふむ。二つ名を与える事になる。 裏の方にはな。希望は有るか?」 王の言葉に、少し考えて言った。 「魔盲の蒼龍使い・・・・・・は、そのまますぎますか?」 「ふむ。判り易い事は判り易いが・・・・・・・どうかの?」 周囲の大臣も考える。 「あの、普段から青龍様を公にされますか? それは、少しマズイと思うのですが」 「そうですね。間違い無く、普段は青龍様を公にはされない方が、宜しいかと」 私は蒼を見た。
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