王城にて

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「な!馬鹿な!」 私の呟きに、王や大臣達が反応する。 「ん?」 私が不思議そうに顔を上げてそちらを見ると、王は深呼吸をして言った。 「い・・・・・今の一節は・・・・何処で知ったのだ!」 え?変な事言ったかなあ? 首を傾げると、もう一度深呼吸をして、少し落ち着いた様子で王は言う。 「今、其方が口にした一節は、通常、王族のみに伝えられる"神々の詔"の一節だ。 普通の平民が知る筈の無い言葉だ」 えーーーーー。 そんな本まで入ってるの? やだなあ。それって、面倒な事にしかならないと思うんだけど・・・・・・・。 私は、はあ・・・・・っと溜息をついて言った。 「この世界の有る場所に、世界のありとあらゆる本が、集まってる場所が有るんです。 その場所を蒼が知っていましてね。 連れて行って貰った事があるんです。 幸い・・・・・・私は、一度読んだ本は忘れませんので・・・・・・。 それで、覚えていたのですよ」 言い訳になるかな? まさか、神に貰った道具の中に入ってます!なんて・・・・言えないよね? もう、面倒な事は、全部蒼のせいにしちゃお! 青龍様のしたことならって、皆、納得してくれそうだし! 「な・・・・・なるほど・・・・そのような・・・・場所が・・・・」 「ほほう・・・・興味深いですなあ・・・・・・」 「行けるものならば、是非とも行ってみたいものです」 「本当に・・・・・・・・」
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