王城にて

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私の言葉に、首を傾げた王。 「ん?ちょっと待て。 今の言葉は、今までの言葉と大きく矛盾をしていないか? 君は、魔力の無い物は、この世界にはいないと言った。 だが、君は魔力は持っていない。 これはおかしくないか?」 王の言葉に、頷いて私は言った。 「理由は簡単です。 私がこの世界の生まれではないからですよ」 「「「「「「「「はあ?」」」」」」」」 あ。 今度はマスターも驚いた。 ま、当然か・・・・・・。 私は、この世界のバランスを保つ為に神が別の世界から連れて来たのだと言った。 その時に、蒼と神が引き合わせてくれて、蒼は私の使い魔になったのだと。 でなければ、聖なる獣の青龍が、魔力無しの使い魔になど、なる筈が無いと。 私の言葉に、皆の表情が納得した表情になる。 だよねえ。 私のように魔力無しが、聖なる龍の青龍と契約なんて魔力を持ってて少しでも、力に自信が有れば、絶対に納得しない。 当然だと思う。
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