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私は、出来るだけ近い場所の依頼を選んだ。
何せ、最低ランクなので森の依頼も、採集物が多い。
一度に10枚ほど取って、受付に行った。
「これって一度に受ける事は、可能ですか?」
受付の人は、驚いた様子で依頼書を確認する。
「可能ですが・・・・・・・・・・数が多いので、日数が掛かりませんか?」
私は、苦笑して答える。
「いえ・・・・・・・・・実は、この依頼の物を、偶然持っていましたので、そのまま納品出来るかなと」
私の言葉に、驚いた様子で受付の人は私を凝視する。
「え?持ってる?貴方、魔力無いでしょ?何処に持ってるのよ!嘘はダメよ。」
あ。さすが。判るんだ。
今の受付の一言で、周囲の注目を集めてしまった。
冷たい視線が痛いなあ・・・・・・・・・・全く。面倒。
私は、ため息をついて言った。
「魔道具の中に保管して有るんです。で?どうなんですか?依頼は受理してもらえるんですか?」
「魔力が無いと魔道具も、使えない筈なんだけどな・・・・・・・・・」
呟きながら、依頼受理の手続きをする女性。
この人・・・・・・面倒。
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