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依頼の受理が終わると、女性は依頼書を出してカードと一緒に返してくれた。
「依頼の不履行は罰金が発生しますからね」
そう言って私を睨む女性。
はあ・・・・・・・・・・・・信じてないよね。あれは。
頷いてから私は、ブレスから素材を出す。
「確認してください」
目を見開いて素材を見る女性。
「え?本当に出した?嘘?魔力無しなのに、何で?」
驚いてワタワタする女性に、私は溜息をついた。
「確認!」
少し大きめの声で言った私に、慌てて素材の確認をする受付の女性は、確認を終えると私を少し睨みながら言った。
「た・・・・・・確かに、確認しました。でも、どうなってるの?その魔道具。
魔力無しで作動するなんて聞いた事無いわよ?」
私は、溜息をついて言った。
「これは、私にしか扱えない特殊な魔道具なんです。魔力の無い私専用に魔力を使わなくても大丈夫に作ってあるんですよ」
私の言葉に、不審そうにしながらも、処理をしてくれた受付の女性はカードを返してくれた。
「依頼の完了を確認しました。ランクが、二つ上がりました。おめでとうございます。
この後は、どうされますか?」
私はカードを受け取って言った。
「受ける事の出来る依頼があれば受けますよ。今の依頼の報酬では、宿にも泊まれないもの」
まあ。子供でも受ける事の出来る最低ランクだしね。
私は掲示板を確認して見た。
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