初依頼

6/31

5846人が本棚に入れています
本棚に追加
/401ページ
「依頼の完了を確認しました。ランクが上がりました。おめでとうございます。 カードを、お返しします」 受付からカードを返してもらって確認した。 ランクがCになってる。 漸く、討伐系もあるかな? うん。あるけど、小さな小動物ばかりだねえ。 まあ、ランクが低いし仕方ないか。 今度は討伐や採集も含めて、やっぱり10個位を選ぶ。 受付に持って行くと、嫌そうな顔をされた。 「また、受けるんですか?大丈夫ですか? 今度は、討伐系も有るようですし、簡単ではないでしょう?」 そう言いながら、嫌そうに作業をして、カードを戻してくれた。 私は、その中の採集系と少しの討伐系の素材を出して言った。 「この分の依頼完了確認をお願いします」 受け付けは、凄く顔を顰めて完了手続きを取ってくれる。 そして、残ったのは一枚の依頼書。 「こちらは?」 私は頷いて言った。 「この分の素材は、使ってしまって持ってなかったから、今から取って来ます」 「え?使ってしまったって・・・持ってたって事? 貴方、この魔物を狩った事有るの?」 私は苦笑して言った。 「狩る必要は有りませんよね?分けて貰えば良いんですから」 私の言葉に、驚いた様子で言う受付の女性。 「な!何を言ってるの! 分けて貰うなんて、出来るわけないでしょ! 相手は魔物なのよ! 倒して奪うしかないでしょ! そうしなければ、殺されちゃうのよ!」 私は頬を掻いて言った。 「そんな事ないですよ?あの子達は結構賢いですからね。 あの子たちの望む物を交換に持って行くんですよ。 そしたら、分けてくれますよ?」 「はあ??????」 私の言葉に、信じられない!って様子で、私を見る受付の人。
/401ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5846人が本棚に入れています
本棚に追加