初依頼

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周囲の他の場所からも、あの子馬鹿じゃないの?って声が聞こえる。 ま。仕方ないよね。 普通は知らないもん。 私はにっこりと微笑んで行った。 「じゃ。行ってきますね」 そう言って私はギルドを出た。 黙って街中を歩く私の腕に絡みついたままの蒼。 首を伸ばして後ろを見て言った。 {つけられてるぞ?} "判ってる。多分私の言った事と、魔道具のせいだと思う。 森についたら、呼びかけるから大丈夫だと思うよ。きっと" 私は、そのまま門を通って町から出ると森の中に入った。 それと同時に、後ろから着いて来て居た気配が移動して、私のすぐ後ろに来て言った。 「止まれ!」 私は足を止めて振り返る。 「ふう・・・・・・ずっと、つけてましたけど・・・・・何か用ですか?」 そこには、3人の男が居た。 「ふん。お前のような魔力無しが何をギルド登録なんかして、普通の振りしてやがんだよ」 「むかつくよなあ。普通の振りなんかしてさあ」 「そうそ。そんな奴が魔道具なんか持って立って役に立たねえよ。 俺達が使って役立ててやるからよこせよ」 そう言って私の腕を掴もうとした男に、蒼が威嚇する。 男は一瞬驚いて、慌てて離れた。 「なんだあ?下位の龍か?蜥蜴みたいにちっこい奴を、偉そうに連れていやがって」 「驚いたじゃねえか!くそ!」 「さっさと渡さねえと、その蜥蜴毎、お前を切ってしまうぞ!」
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