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男が大きな声を出した瞬間だった。
少し離れた場所でキチキチキチ・・・・・・・・・と、音がした。
男たちは、真っ蒼になる。
「な!まさか!アンティリウスか?」
「あの声はやばい!威嚇してやがる!」
「くそ!逃げるぞ!」
男たちが、慌てて逃げようとした瞬間だった。
私の前や横や後ろ、そう彼等も含めた周囲に無数のアンティリウスが姿を現した。
アンティリウス・・・・・簡単に言えば、蟻。
大きさは、犬位。
でも、あごの力や、蟻酸の威力は絶大。
人間位、簡単に顎で切り裂ける。
手足も器用で、中々賢い種族だ。
男たちは、恐怖に腰を抜かして地面にへたり込んでしまった。
アンティリウスは、一体でランクD。
数が増えれば、ランクB。
巣穴になると、ランクAの魔物だ。
私は、笑顔で言った。
「また、お願い出来るかな?
こっちも沢山持って来たから」
そう言って、ブレスから彼らの大好きな葉を山盛りに出す。
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