初依頼

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これは、ミティアスと言って、香りが強くとても柔らかい葉なのだ。 アンティリウスは、この葉を集めて居る。 キチキチキチキチキチ・・・・・・・・・。 顎を擦り合わせるようにして、アンティリウスは、音を出す。 「え?足りないの?あ、そっか。今は子育ての時期だっけ。 んじゃ、こっちも居るかな?」 私は、レグラスの葉も、一山出す。 ミティアスと同様に、香りの強い香草としても使用する葉だ。 アンティリウス達は、カチカチと音を鳴らしながら、地面を前足で叩く。 「な・・・・・・何だ?一体?」 男たちは、不安そうに固まって、じっとしている。 そう。それで、正解だと思う。 一体でも傷をつければ、一斉に襲い掛かって来るからね。
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