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そのまま少しすると、アンティリウスは、私が積み上げた葉を次々と抱えて運んでいく。
男たちは、呆然と其れを見て居る。
暫くすると、今度は別のアンティリウス達が、私の前に茸を積み上げる。
そう・・・・。
これが、依頼の品。
アンティリウスの茸。
この蟻達は、葉を使って巣穴で茸栽培をするんだよね。
向うの世界にも居たよね。
ハキリアリだったかな?
葉を集めて菌糸を使って栽培するの。
賢いよね。
結構大きな山が、私の前に出来た。
「こんなに、大丈夫?」
そう言うと、目の前のアンティリウスは、キチキチ・・・・・・・・と顎を鳴らす。
「ふふ・・・・・・そう。判った」
私は、その茸を直ぐにブレスにしまう。
すると、別のアンティリウスが、私の傍に近寄って来て顔を私の傍に寄せる。
凄く甘い匂いがした。
「え?嘘?良いの?」
私の言葉に、コクコクと言うように頭を振るアンティリウス。
私は、直ぐに目の前に大きな樽を出した。
すると、アンティリウスはその中に、口からドロリ・・・・・・っとした蜜のような物を吐き出した。
所謂、蜂等のローヤルゼリーのような物。
高密度の栄養素の塊だ。
見れば、他にも何匹か運んでいるようだったので、樽を幾つか出した。
アンティリウス達は、次々に蜜を落として巣に戻って行く。
最後の一匹が蜜を落とし終わると私はそれを直ぐにブレスの中にしまう。
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