172人が本棚に入れています
本棚に追加
/169ページ
◇◆◇◆
「それじゃあ、胆試し始めるので。とりあえず、班の中で2人組なってください」
夕食後、外に集まり、近くのほこらのある場所まで胆試しをする。ほこらにいる立花先生にスタンプを押してもらって帰ってくる。道中、生徒から選ばれた人が脅かし役として隠れている。
「まぁ、レン遥、俺と鶴見だな。(まぁ少なくとも、遥が相手だと野外でやることはないだろ。班内に彼女がいなくてよかったぜ)」
「妥当ね。」
「だね」
「皆さん決まりましたか?それでは順番に進んでください。前のグループが出て3分後に次の組がスタートですよ」
「俺らいつ?」
俺は竜也にそう尋ねる
「最後だな」
「あー、運悪いなぁ。待ち時間長っ。」
「そうでもねーよ。こういうのって割りとすぐだぜ。」
と、そう言う竜也
「そうそう、おしゃべりしてたらいつの間にか順番来てたりするよね。」
遥も笑いながらそう言う
「お喋りに夢中になって楽しくなっちゃって、テンションあがって胆試しが全然怖くなくなってたりとかね」
「あるあるだね」
鶴見の言葉に、同意する遥
「二人組の時点で怖さ半減だけどな」
竜也が鼻で笑いながらそう言う
「まぁ、胆試しよりも……告白とかメインで考えてる人もいるだろうね。実際この胆試し中に告白して出来たカップルとかいるみたいだし」
と、そう言う鶴見
「あー、二人組で人気の少ない場所って絶好のシチュかもな」
なるほどな…と納得する。
最初のコメントを投稿しよう!